WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。
昨日は定休日だったんですが、奥さんのお誕生日と言う事でディナーに行きました。
その時に、お互いにお店に行き来しているワインバータブリエのマスターにお願いして、ワインは持ち込みさせていただきました。
その時に持ち込んだワインに、少々驚いてしまいまして・・・。
そのワインがこれ↓
もうね、エチケットにサンテミリオングランクリュて書いてるもんね(笑)
でね、実はブドウ品種とはあんまり見ずに持って行ったんですが、タブリエのマスターにもおすそ分けして、ブドウ品種当てゲームしてみました♪
タブリエのマスターは「グルナッシュ?シラー?」「スペインかなぁ?」なんて言っていますが、ワタシはボルドーだと言う事は判っていたんで「カベルネ・ソーヴィニョン+メルロー」だと回答。
しっかりした骨格でタンニンもがっつり、樽香も感じられるボルドーっぽい味だったので。
で、輸入元の資料で答え合わせしたんですが、そこには驚きの事実が(驚)
ぶどう品種:メルロ 100%(驚)
ええ、ワインのプロ二人が、答えにかすりもしない体たらく(苦笑)
いや、こんなにしっかりした味とタンニンのメルローある?って驚きました。
それも、そのはず。
造ってるワイナリーの腕が違うんでしょうね。
いや、本当に「高級ワインとはこんな感じか!」と言うお手本みたいな味です。
シャトー・カルティエは、シャトー・フォンロックのセカンドワインです。
1931年から長らくジャン・ピエール・ムエックス社が所有していましたが、2017年に保険会社ギラール一族に売却されました。
シャトーの運営をしているアラン・ムエックスは、右岸の名門ペトリュスを所有しているジャン・ピエール・ムエックス社(故)オーナーの曾孫で、農業技師であり醸造家でもあります。
サンテミリオンの北北西の丘陵に畑は広がり、鉄分を含んだ粘土・石灰質土壌にメルロー100%を栽培しています。
平均樹齢35年のぶどうの木から収穫します。
2008年にサンテミリオン・グラン・クリュとしては史上初の「ビオディヴァン」(ビオディナミを実践する、フランスのワイン生産者組合)の認証を受けています。
「彼らのワインは、たくましく、リッチで、タンニンもあり、サンテミリオンのミディアムボディの仲間に入る。熟成に非常に向いており、良好なヴィンテージの場合は少なくとも2~3年はセラーで寝かせる必要がある。」byロバート・パーカー氏
ワイン名:シャトー・カルティエ(CHATEAU CARTIER)
生産者:シャトー・フォンロック(CHATEAU FONROQUE)
原産国・地域:フランス・ボルドー
原産地呼称:AOC サン・テミリオン・グラン・クリュ
ヴィンテージ:2019年
ぶどう品種:メルロ 100%
2019年は「良いヴィンテージ」に必要とされる、収穫量、新鮮さ、成熟度、凝縮感、糖と酸、その全てが揃った素晴らしいヴィンテージです。
濃く深いルビー色をしており、ベリー系果実の豊かな風味を持っています。
シャトーからのメッセージ
2019年はワインにとって理想的な条件でした。
1月の寒さの後、2月3月の穏やかな気温のおかげで早い時期に芽が出ました。
春は4月後半~6月を除いてかなり涼しく湿度が高く、ブドウの成長サイクルに遅れが見られましたが、夏に入った途端、乾燥した暑い気候へと劇的に変化しました。
この完璧な条件が、ブドウのアロマとフェノール(主にタンニンとアントシアンに含まれる)のポテンシャルを強めました。
6月末から7月末にかけては気温が上昇し、熱波が発生しました。
8月には雨が降りましたが、ビオディナミのプレパラシオン(※)やハーブで天候不良の影響を補いました。
(※プレパラシオンとはビオディナミ農法で使用される自然由来の肥料のこと。農薬や化学肥料を使用せず、土壌、植物、動物の相互関係の調和を重視し、栄養も循環するのが理想という観点から肥料は牛の角と糞を使って手作りしたり、ブドウの病害にはハーブを煎じた液を散布したりして対処します)
この作業により、水分過多によるブドウ畑へのストレスを防ぐことができました。
9月中は夏らしい気候でした。
メルローの、特に速かった成熟リズムに適応するため、私たちのワインの特徴である「洗練とバランスの互換性」を維持するために、通常より早めの 9月中旬に収穫を開始しました。
2019年のワインは、リッチで調和のとれた、シルクのような質感を持っています。
いや、本当に素晴らしい味で、しっかりした鹿肉の煮込みを愉しめました。
このワインは、現在発注しており、今週中には入荷するはず。
1杯1800円でご提供します!
ぜひ、サンテミリオン特級の実力をお試しくださいね。
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