WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。
先日から、ボルドーのちょっとお高いのシリーズをご紹介しておりますが、同じくらいの価格帯のブルゴーニュワインも探しております。
当方では、すでに協同組合が生産しているお手頃価格のモノ、シャトーの中でもあまり高騰していないモノ、またDRCのコンサルタントとして高名なマニュエル・オリヴィエ氏のモノなどをリストしています。
個人的に日本酒でもワインでも「酸味」があまり得意じゃないので、自ずとピノ・ノアールがあまり好きになれないんですが、オリヴィエ氏のピノは酸味は殆どなく、複雑な味が楽しめる逸品です。
言い方は悪いですが、かろうじて飲めるw
しかし、お好きな方もいらっしゃるので、多少お高くても、美味しいブルゴーニュワインを揃えようと試飲をしておりますが、正解が判りません(苦笑)
酸味が無いので正解なのか?と言うとピノ好きな方に伺うと「酸味が好き」とおっしゃるので・・・。
今はまだリストに載せていませんが、ブルゴーニュワイン好きの方にぜひ、お得なお値段でお出ししますので、飲んでみて判定をしていただきたいのです。
ええ、ワタシのボルドー舌ではすっぱい、すっぱくないしか判りません(ヲイ
まあ、しかし他のお酒と比べても、本当にワインって奥深く、驚くような味のモノがありますよねぇ?
焼酎や日本酒では、声が出るほど驚く味を味わった事がありませんし、ウイスキーやブランデーでは、声こそ出ないけど「おおっ!」と思うのもありますが、ワインの比ではありません。
「これ本当にぶどうで出来てるの?」と思うほど豊饒な香りや、複雑な味を感じられるのは世界中のお酒の中でのワインがダントツでしょう。
まあでも、味に良し悪しはないですが、今流行りの「ナチュール」「自然派」と大きく銘打ってるワインの中や、日本のワインの中には、驚くような味を見つけることはありません。
あくまで個人の感想ですが(笑)
ナチュールや自然派を強く謳っている中には、とても飲めたもんじゃない品質の物も多く存在してますし、日本ワインもかなり美味しくはなっていますが、いかんせん諸外国のワインのような深みのある味とは言えず、とても美味しいぶどうジュースにアルコールを添加したみたいな雰囲気の「ワインとしての一体感に欠ける」モノが多いように思えます。
表現が難しいんですが、いわゆるワインと言う種類のお酒じゃないみたいな感じ。
えっと、伝わりますかね?(苦笑)
あ、誤解の無いように付け加えますが、うちのリストインしてるワインも、ほぼ全て自然派やナチュールの範疇の栽培醸造法(とは言え厳格に定義されてる文言でもそもそも無い)ではありますが、それを売り文句にしてません。
ある意味フランスやイタリアでは「あ、そうだけど何か?」くらいの当たり前の栽培法であり、醸造法ですし、かなり高地に畑がある場所では、農薬などそもそも必要の無い地域もありますので、わざわざお金払って認証を取ったり、それを示すステッカーを買って貼ったりする必要もありませんので、してないんだと思います(苦笑)
ええ、オーガニックとか、BIOとか、認証ビジネス的なところありますしね(苦笑)
まあ、どこそこのコンクールで金賞ってのも同様で、どんなコンクールなのかが大事なので、お金出したら認証される金賞に価値はありません・・・。
食品の世界で言う「なんたらセレクション」みたいなもんで(大人は本当の事言わないの)
またナチュールの信者の方は、よく「酸化防止剤が入ってない♪」ってどや顔されますが、それは勘違いですよ。
醸造過程で、自然発生するのがあるので「まったくのゼロ」はありえませんし、後から添加したモノでも、量的に適切であれば、味の安定を得られます。
それが証拠にナチュールワインのうらの表記を見てみてください。
「酸化防止剤」って表記してあるはずです(笑)
その辺りを詳しく調べてらっしゃる方もおられるので、このリンクをご参照ください。
上記のリンクにあるように、ナチュールは二日酔いしないとか、美味しいとかは、ただの都市伝説であり、味に自信が無いナチュール専門業者が流布したマーケティングの為の売り文句です(笑)
また、最近この亜硫酸塩を除去出来る道具と言うモノがあり、買おうかどうか迷って調べまくったんですが、実は亜硫酸塩を適量だけ添加したくらいのワインには、瓶内でその役目を終えて、物質的には消滅しているらしいです(苦笑)
なので、瓶詰から数年経つワインには、調べても検出されない場合の方が多いようです。
それを調べて読んだので、この道具は買いませんでした(爆)
まあ、しかし自分でお金払うんだから、好きなの飲んだら良いと思うんですが、同じ値段であれば、美味しいほうを飲みたいですよね?
うちには、世界中の産地から、様々な種類のブドウ品種から生まれたワインをご用意しており、こんなに選べるワインバーは、岡山にはまずありません。
だからワインをお仕事にされている方も大勢来られます(笑)
ベルギーからワインの醸造を勉強しに来てる外人さんにも言われました「同僚にヤバいワインバーあると聞きました」って言われまして(苦笑)
うちのワインを飲み、パテ・ド・カンパーニュを食べて「久しぶりに本当に美味しいワインとパテを口にしました」と言って帰られました。
ただ、リストに日本ワインが無いのを見て「なぜ?」と訊くので「味と値段のバランスが悪いから」と、その理由を聞いて悲しそうな顔はしてましたが(苦笑)
つーか、ベルギー人ならお隣のフランスで修行しろやって思いましたけど(爆)
まあでも、日本人の醸造家でも、そろそろ世界のレベルの方が出始めていると言う事でしょうかねぇ?
我ら岡山が誇る大岡弘武さんのワイナリーのワインは飲んでみたいですねぇ。
余市のドメーヌ・タカヒコさんのワインと同様、一度は飲んでみたいと思ってます。
なかなか手に入らないみたいなので、お持ちの誰か飲ませてください(笑)
代わりにうちのとっておきのワインを飲ませますので♪
Comments