WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。
先日、シラーズを見つけた記事を書いたんですが、なんか試飲してしっくり来ないので、またシラーを探す旅に出ておりました。
いやいや、毎日毎日試飲するなんてキッツいわー(棒読)
でね、灯台下暗しって言うんでしょうか?
フランスのラングドックにいいのありました!
その村は、かのオーパスワンを生み出したカリフォルニアの巨人「ロバート・モンダヴィ氏」と関係の深いアニアンヌ村でした。
そこで生み出されるシラー100%のワインがこちら
ル・シラー・ド・ラ・シャペル / ドメーヌ・サン・ドミニク LE SYRAH DE LA CHAPELLE / DOMAINE SAINT DOMINIQUE
ボルドー左岸にあり、クリュ・ブルジョワのシャトーの中でも常に上位に位置するといわれるシャトー・シサック。
その当主であるダニエル・ヴィアラールと、エリック・オスタンが、2000年に南フランス、アニアンヌ村の可能性に魅せられて設立したドメーヌが、ドメーヌ・サン・ドミニクです。
アニアンヌ村と言えば、有名な「Mas Daumas-Gassac」があることで有名です。
さらに、アメリカでも有数の実力者、ロバート・モンダヴィが、フランスでワイン造りのために選んだ村でもあります。
最終的には地元の反対により、モンダヴィはワイナリー設立を諦めましたが、この事件により、アニアンヌ村は世界的に有名な村となりました。
つまり、ドメーヌ・サン・ドミニクは、シャトー・シサックのワイン醸造の経験・技術と、南フランスのグラン・クリュと言われるアニアンヌ村のテロワールが結びついて生まれた、ハイブリッドワイナリーです。
今回入荷したのは、このドメーヌが手ごろな価格で提供したいという目的で造られたコストパフォーマンスの高いワイン、ヴァラエタルシリーズ。
カベルネやメルロといったボルドー品種だけでなく、シャルドネやピノ・ノワールなど、複雑なテロワールに合わせてそれぞれの場所に合う品種を植え、多彩なワインを造りだしています。
シャトー・シサックは、ポイヤック村の西に位置するシサック村に位置し、村名がそのまま名称となっているシャトーです。
ブルジョワ級シャトーの中でも、常に上位に位置するシャトーのひとつとして、高く評価されています。
19世紀末ごろ、ポイヤックで弁護士を営む、ジャック・モンドン氏がオーナーだった二つのシャトー(シャトー・マルティニとシャトー・アビエ)が統合され生まれたのがシャトー・シサックでした。
その後代々モンドン家が管理してきましたが、ジャックの妻、アンジェルが亡くなった1940年に、その権利は、ジャックの孫、ルイ・ヴィアラールに引き継がれました。
ルイは、ジャックの娘であるジェルメールと、その夫アントワーヌ・ヴィアラールの間に生まれた子供でした。
1940年以後はヴィアラール家が管理する形になりましたが、その移譲はこのような形で行われたため、買収や統合はなく、その畑や施設、一家の誇りも、最初の当主のものが損なわれることなく残っています。
1950年代の大寒波によってシサックの畑も周囲と同様に大きな被害を受けましたが、それを期にヴァラールは、カベルネ・ソーヴィニヨン主体の畑に一気に植え替えを行い、ワインの品質を大きく上げたといわれています。
1972年、17のシャトーのみにしか認定されなかったクリュ・ブルジョワ・エクセプショネルとして認定されました。
「BORDEAUX ボルドー 第4版」
ロバート・パーカーJr.著より抜粋
シサックを所有するヴィアラール家は、ボルドーで最も献身的な所有者の1つだ。
したがって、彼らの最愛のシャトー・シサックは、メドック中央部でも最高のブルジョワ級ワインを生産している。
シサックの町の真北に位置するこのシャトーは、とても伝統的な、フルボディでタニックで、暗い色の興味深いワインを約18000ケース生産している。
シサックのワインは普通は若いうちは頑固で、抑制が効いているが、6年目頃に真の個性を見せ始め、瓶の中で10~15年は楽々と熟成して、よくなっていく。
シサックのワインは特にイギリスで人気がある。
また(ブルジョワ級にしては)ゆっくりした、しかし確実な成長を遂げるワインなので、待つだけの忍耐力があるアメリカのワイン通の間でも人気が高まっているようだ。
深みとフィネスを備える生産地
Revue des Vins de Franceより
地中海沿岸特有のガリーグや森によって周囲と隔てられたこの地域は、多様な土壌を持ち、可能性に溢れている。
我々は、この地域こそナンバーワンの“クリュ”であると信じでいる。 ガリーグ:地中海沿岸に特徴的な植生で、ローズマリーやラベンダー、タイムなど、ハーブが生い茂る低灌木地帯。
ボルドーやブルゴーニュの村と肩を並べ、世界で最も知られるフランスのワイン産地の一つは、アニアンヌ村と言っても過言ではないでしょう。 映画「モンドヴィーノ」をご存知でしょうか?
ワイン業界が、伝統文化・地域社会と、グローバリゼーションの波の間で揺れ動いているさまをドキュメンタリー形式でまとめ、2004年のカンヌ映画祭でパルム・ドールにノミネートされた作品です。
この映画の中で言及された通り、ワイン業界の巨人、USAのロバート・モンダヴィ社は、このアニアンヌ村へ進出し、高級ワインを造ろうとしたことがあります。
この村には、既に世界的に名声を得ていたドマ・ガサックというワイナリーがありました。
2000年の4月に、アニアンヌ村への進出を決めたモンダヴィは、このドマ・ガサック当主のエメ・ギベール氏を中心とした地元の大きな反対運動にあい、最終的には撤退を余儀なくされました。
名手ドマ・ガサックの存在、そして世界的なワイン会社であるロバート・モンダヴィが狙った土地として、このアニアンヌ村は世界的にその名を知られることになりました。
古い地層、多彩な土壌によって形成された複雑なテロワールだけでなく、年間300日にも及ぶ高い晴天率、強い風による病害虫発生率の少なさ・・・それらが素晴らしいワインを生み出すのに最適な環境となっていました。 様々な品種のワインを生み出す優れた土壌では、高級ワインはもちろん、デイリーワインでも、ブドウ個々の味わいを存分に表現した、素晴らしいワインが生み出されています。
テロワール 第三期(6430万年前から260万年)に形成されたライムストーン石灰岩と砂岩、小石が10メートルの深度に渡って堆積している土壌で、水はけが非常に良い。 栽培 畑は主に丘陵地帯の斜面にあり、ブドウは2001年に植樹されたものです。
ボルドーでの高品質ワインの栽培手法に倣い、6000本/ヘクタールという、密植度の高い栽培を行っています。農薬や化学肥料などは極力使用しません。(リュット・レゾネ) 収穫~ワイン造り ブドウは収穫時にまず厳しく選別され、未熟な果実や傷のあるものが除かれます。
その後醸造所に到着し、桶に移す前に再び果実のチェックを行いつつ、ブドウの茎を取り除きます。
発酵は温度管理可能なコンクリートタンクを使用します。
醸造手法は伝統的な製法に則り進められます。
深みのあるルビー色に、滑らかな口当たり。
スパイシーさとタンニンの力強さを感じさせます。
複雑で濃厚、かつエレガントな味わいです。
スパイシーな特徴を持つシラー種は、肉料理にぴったりです。
鶏肉、豚肉、牛肉の他、イノシシやシカといったジビエとも合わせます。
煮込み料理の他、胡椒や八角を利かせた料理にも合います。
こちらは当店では1杯880円でご提供しております!
シラー好きは今すぐ集合!!
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