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執筆者の写真ミズコウアキヒコ

キンキンに冷やして飲む白ワイン

WINE BAR MAGARRI店主のミズコウです。


今日は、今が一番美味しい白ワインをご紹介します。


それも、クリアな味がたまらないコレ


【ムーアズクリーク・ソーヴィニョン・ブラン】


初めて現物を見た時に思わず「シロっ!」って言いましたね、ええ。


まあ白ワインなんで白いの当たり前なんですが、それにしても白い(笑)


でも、その品質はお墨付きなんです。




オーストラリアを代表するワイナリーのひとつ、ティレルズは、英国からの移民エドワード・ティレル(Edward Tyrrell)により1858年に設立され、以来5世代にわたって家族経営を続けています。


自身のワイナリー運営を行う一方で、 AFFW(Australian First Families of Wine) という12家族が造る団体の一員として、 国内外で様々なワインイベントへ関わり、オーストラリアワイン全体を盛り上げる役割を担っています。

過去に累計で受賞したメダルやトロフィーの数は5600以上、今ではティレルズはオーストラリアでも最も優れたワイナリーの一つと認識されており、オーストラリアワインの批評では第一人者と言われるジェームス・ハリデーの最高評価5つ星を初年から毎年獲得しています。


2010年には「オーストラリアワインコンペティション」において “Winery of the Year”にも選出されました。


また、安定して高い品質のワインを生み出す実績から、シャングリ・ラ(カナダ)、マリオット・ホテル(中国)、リッツ・カールトン(中国)、パレスホテル(ドバイ)など、世界各地の著名な五つ星ホテルに採用されています。

ティレルズ・ワインズは、現在は4代目にあたるBruce Tyrrell氏が当主を務め、ニュー・サウス・ウェールズのハンター・ヴァレーを本拠地とし、ヴィクトリア州のヒースコートにも畑を所有しています。


その歩みは、まさにオーストラリアワインの歴史の一翼を担っていたといえるほどで、多大な貢献を果たしてきた名門です。

1854年7月20日、エドワード・ティレルと彼の家族は、英国からの移民としてシドニーへ到着しました。


1858年に、エドワードはハンター・ヴァレーへ畑を購入しました。その場所は、ライムストーン土壌でワイン用ブドウ栽培に適した土地でした。


1863年には、ワイナリーが完成し、以後家族の手によって、ワイン造りが行われるようになりました。

オーストラリアワインの歴史的な転換点でも大きな役割を果たしています。特に業界全体に対して大きな影響をもたらしたのは、彼らのマーケティング上の成功でした。

代表的なものは、1963年に生み出されたティレルズのセミヨン種の辛口白ワインです。


この新しい味わいは高く評価され、以後オーストラリアの辛口セミヨンは「ハンター・セミヨン」と呼ばれるようになり、国際マーケットで独自の地位を築くきっかけとなりました。


また1970年代に初めには、オーストラリアで初めて「シャルドネ」を商品化。


現在世界中で親しまれている、リッチな味わいのオージーシャルドネの礎を造りました。


ティレルズは、長い歴史の中で徐々に畑を拡張してきましたが、その中心となるのは二つの産地です。


ハンター・ヴァレー

(ニュー・サウス・ウェールズ州)


ティレルズの本拠地であり、ニュー・サウス・ウェールズで最も有名な産地が、このハンター・ヴァレーです。


ワイン造りの長い歴史を持つこの場所は、赤土、ローム質の複雑な土壌を持ち、ポテンシャルが高いものの、夏と秋に雨が多い気候によって、ワイン栽培は他地域に比べ難しいエリアです。

暑く湿度が高い地域ですが、海からの冷たい風が届くため、午後には雲が広がり、夜間には空気が冷やされ、ブドウの成熟が促されます。


シドニーへアクセスしやすい地理的条件のため、長い歴史を持つ古参のワイナリーがひしめきあっているのも特徴です。




ハンターヴァレーのティレルズが管理する畑の中には、一部フィロキセラの被害を免れている樹齢100年を超える畑もあり、ここは世界最古のブドウ畑の一つとして、大切に保護されています。(19世紀後半に、ヨーロッパのブドウ畑は、フィロキセラによってほとんど滅ぼされ、現在の畑は大部分は、新たに接ぎ木で栽培された畑です)


ヒースコート

(ヴィクトリア州)

1850年代、一攫千金を夢見て多くの人が訪れた、ゴールドラッシュの歴史を持つヴィクトリア州ヒースコートは、1950年代にワイン生産地として発展しはじめ、1980年代にはさらにその栽培地を広げていきました。


起伏のある沖積層の地形、オーストラリア州で最も涼しい気候のおかげで、オーストラリアでも優れたシラーズとカベルネ・ソーヴィニョンを生み出す産地の一つとなっています。

深い色合いで、重厚なフルボディのワインが、このヒースコートの特徴となっています。


ヒースコートにあるティレルズの畑は、1994年から植樹され1997年に最初のワインが造られました。


土壌の下部にあるカンブリア紀の層の恩恵を受けて、優れた品質のワインを生み出します。畑はマウント・キャメルの西側斜面の中腹にあります。この位置はブドウにとって最適で、霜を免れる高さにあり、また午後の暑すぎる太陽の影響も免れることができます。


環境問題に対する取り組み

広大なブドウ畑を管理するティレルズは、環境への影響を最小限に抑えるために、独自の厳しい基準を設け、畑の管理やワイン造りを厳しく制御しています。2009年には、国際的な指標となるISO14001の認定を受けました。

それ以来、温室効果ガスの総排出量を、年平均で8%ずつ、これまで62%削減しました。

この値は、火力発電所などから排出される二酸化炭素ガス2400トン以上に匹敵します。


ワイナリーの運営が始まり、最初の1世紀の間は、ワイン造りは家族総出で行っていました。


1971年になると、Ralph Fowler(ラルフ・ファウラー)がティレルズ家以外の者で初めてチーフワインメーカーのポストに就きました。


以後、ワイン造りにはティレルズ家以外の専門家が必ず重要なポストに就くようになっています。


現在醸造家としてティレルズのワインを管理しているのは、Andrew Spinaze氏、Chris Tyrrell氏、そしてMark Richardson氏です。


チーフ・ワインメーカー


現在、ワイン醸造チームを率いているのは、Andrew Spinaze(アンドリュー・スピナージ)氏です。


ニュー・サウス・ウェールズ州北部の出身で、アデレードのローズワーシー農業カレッジで学んだ後、1980年にティレルズ・ワインズへ入りました。


ティレル家三代目のMurray Tyrrell(マレー・ティレル)の下で学び、1985年に醸造アシスタントとなり、頭角を現すようになりました。


1987年にはフランスへワイン醸造について学びに行き、1989年からティレルズ・ワインズのチーフ・ワインメーカーとなり、彼の代で数多くのメダルやトロフィーを受賞します。2004年には、オーストラリアで重要な二つのワイン専門誌、Winestate と Gourmet Traveller WINEで、同時に「Winemaker of the Year」に選ばれました。


赤ワイン専門の醸造家


Mark Richardson(マーク・リチャードソン)は、赤ワイン造りで専門的な仕事をする醸造家です。


ハンター・ヴァレー出身で、シャンパーニュメゾンのモエ・シャンドンが運営する「ドメーヌ・シャンドン」や、イタリアのキャンティ・ルフィーナでもワイン造りを行っていました。


1994年、ティレルズが、シラーズなど赤ワインにも力を入れることを決めた際に醸造チームへ入り、赤ワインの品質を飛躍的に高めてきました。


オーストラリアの、力強いフルボディワイン(ビッグ・レッド)を特集するワインガイド、「Big Red Wine Book 2009/10」で、「Winemaker of the Year」に選ばれました。


ムーアズクリーク・ソーヴィニョン・ブラン

複数の自社畑から収穫されたブドウをステンレスタンクにて発酵させ、そのまま澱とともに、シュールリーの状態でタンク内熟成させ、ワインにリッチな質感を与える。


フレッシュな味わい、アロマを保つために、あまり長く熟成はさせずに瓶詰する。 キンキンに冷やしてお楽しみください。

シーフード料理、スパイシーなアジア料理とよく合います。



ぜひ、蒸し暑い日には「あのオージーの白!」とご注文くださいね。


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